ピジョン☆萬治郎の椿説灼熱四畳半

中年おっさんの生活情報ブログ

Bal Musette

 ミュゼット!心のふるさとのような音楽。

 

ミュゼットというのは11世紀の吟遊詩人がバグパイプで演奏したフランス民謡にルーツがあるらしい。

 

今回お話するミュゼットはそれより時代がくだり20世紀初頭、フランスはパリのバル(ダンス酒場)で、アコーディオンで演奏されたジプシー色の強い音楽のこと。

 

パリ・ミュゼット VOL.1

パリ・ミュゼット VOL.1

 
VOL.2

VOL.2

 
パリ・ミュゼット VOL.3

パリ・ミュゼット VOL.3

 

 

どんな音楽かというと、ちょっぴり古めかしい、ノスタルジックな遊園地でかかってそうなアコーディオン音楽を想像してもらえればよいかと思います。

アコースティックギターやバイオリンも使われて、それなんぞジャンゴラインハルトを3拍子で演奏したような。ちょうど同時代やしね。

明るい曲もどんよりした曲もあるのだけれど、アコーディオンという楽器のせいか、どことなくやさぐれたような雰囲気。

 

あ、伊藤潤二の漫画の遊園地シーンなんかに似合うかも。

 

 

で、この「パリ・ミュゼット」シリーズ、とにかくジャケットがカッコいい。

おれがミュゼットに出会ったのも、こいつらをジャケット買いしたから。

絵はスズキコージという絵本作家が描いたもの。

 

注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)

注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)

 

 

そんなこんなで偶然出会った音楽であるけど、どこかで聴いたような懐かしい音楽で、ずっと探していたものについに巡り合えたような感動を覚えた。

 

ちなみにシリーズの中でどれが一番好きかってえいうと、断然Vol.1ですな。繰り返し繰り返し聴きまくってほぼコンポの中に入れっぱなしという状態だったのだけど、それが災いし、ちょいと昔の玄海地震のときにスライド挿入式のコンポに食われたまま帰らぬCDとなってしまったのである。とほ。

 

オススメボーカル曲の『音楽あふれるカフェにて~フランベ・モンタルバネーズ(Flambée Montalbanaise)』かな。André Minvielleっつう人が歌ってる。

 

YouTubeにあった。

youtu.be

 

Vol.2も負けず劣らず名曲が入っていて、中でも好きなのは『黒い蝶(Papillons Noirs )』という曲。François Corneloupていう人がサックス吹いてる。

CD内では異色のソプラノサックスとスネアのアドリブの掛け合いで演奏され、最後は他のサックス群が参入してくるという。

この曲だけミュゼットっぽくない感じ。でも浮いてるというわけではない。これってなんてジャンルになるんだろ?

とりあえず聴いてみていただきたいね!!!まったくもう。

 

Vol.3はシャンソンの名曲をミュゼットにした感じ。正直あんま聴かなかったぜえ。

 

で、ここまで激推ししといてなんだけど、実はこのスズキコージ版のパリ・ミュゼット、絶版になっててもう新品は手に入らないんだな。中古はそこそこのプレミアついてたりして。

 

なんだけど、安心してください。

スズキコージの絵は諦めて、音楽聴くだけならダイジョーブ。

 

Paris Musette (French Accordion)

Paris Musette (French Accordion)

 
Paris Musette 2 : Swing & manouche (French Accordion)

Paris Musette 2 : Swing & manouche (French Accordion)

 
Vent D'automne, Vol. 3

Vent D'automne, Vol. 3

 
Paris Musette, vol. 1

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  • ¥1650
Swing & manouche, Vol. 2

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Vent d'automne, vol. 3

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曲順違ったりVol.3の曲が欠けてたりするけど、だいたいこれで同じ演奏が聴けます。

是非とも。